七、O2O
O2OはIT企業にとって、サービスを掘り下げ、サービス生態システムを構築するための武器だ。オフラインの実店舗にとっては、多くの利用者を集める新たな生命線だ。
ほぼすべての実店舗が自社の商品を積極的にオンライン上に移している。バッグや化粧品といった高級品から、シャツ、靴下、丼飯といった廉価製品のすべてが焦りを覚え、積極的になっている。
万達グループ、蘇寧電器、銀泰商業集団などの大手もO2O進出を急いでおり、既存の実店舗とO2Oの間に架け橋を築こうと躍起になっている。アリババ、京東商城、順豊エクスプレスなどは歩みを止めず、オフラインのチャネルの攻勢を仕掛け、O2Oにより「最後の1キロ」の難関を突破しようとしている。
八、ネット金融
2013年はネット金融の元年と呼ばれるが、2014年にはさらに輝かしい成果が見られた。余額宝、理財通といったネット金融商品は落ち着きつつあり、ビットコインは複数の国有企業から批判され疑問視されている。バーチャルクレジットカードの革新的な試みにはストップがかかったが、モバイル決済、P2P金融、クラウドファンディング、ネットバンクなどが猛追しており、ネット金融が再びブームを迎えた。
ネット金融は2014年3月に初めて政府工作報告に盛り込まれ、監督管理層も奨励・支援のシグナルを発した。ネット金融は現在最も革新の活力と潜在力を持つ新興業態であり、中国の金融改革の深化、金融革新の加速の重要分野でもある。