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麻生首相の対中外交、戦略的位置づけがより明確 |
発信時間: 2008-10-27 | チャイナネット |
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麻生氏は今回の北京訪問で、中国と韓国の首脳と会談し、対アジア外交観を初めて海外に示したと見られている。一方で「保守的なタカ派」のイメージを打ち消そうとするねらいと、もう一方では、実際の利益を重視する「麻生氏独自の外交」を示そうとするねらいがあるようだ。 麻生氏は安倍内閣で外相を務めていた際に、「自由と繁栄の弧」という新しい外交構想を提案した。その趣旨はアジアとヨーロッパで同じような自由の価値観をもつ民主主義国が弧状に手をつなぐというもので、一般的に中国とロシアを排斥・包囲する意図があるとされている。一方、麻生氏は中日の「戦略的互恵関係」の構築を外務省に提出し、中日関係の「氷を破る」べく、安倍氏の訪中を後押ししたことでも知られる。 総合的に分析してみると、麻生氏の対中観には次のような特徴がある。 (1)中日関係を非常に重視。両国の協力を強調。 (2)中日友好は両国の共同利益を実現する手段で、両国関係を発展させる目標ではない。 (3)中日関係の発展の基盤は共益と互恵で、各自の利益を損ねる問題が生じた際は率直に話し合う。 現在の中日関係は依然として歴史問題や領土問題など敏感な問題が存在しているものの、双方の関係はどんどん成熟し、お互いの戦略的位置づけがはっきりしてきている。麻生氏が崇める「利益外交」の現実主義的な手法は、これまでの中日の「友好外交」とは異なるが、基本的にはどれも両国関係の安定した発展を求めるものだ。「日中関係が現在の状態にまで発展すれば、誰が首相になっても、既定の日中互恵協力の外交路線は変わることはない」と日本の政府関係者は指摘する。 「人民網日本語版」 2008年10月27日 |
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