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「文字を教える」から人材資源大国へ
発信時間: 2009-08-21 | チャイナネット

 

解放前の中国は、貧しい国で、教育は立ち遅れ、読み書きができない人々で溢れていた。だが新中国成立後、とくに「改革・開放」政策以後、政府は教育立国を発展戦略の一つとし、さまざまな階層の教育を大いに推進してきた。

今では、読み書きができない人はかなり少なくなり、すべての子どもたちの義務教育が基本的に実現した。

高等教育の発展も目覚しく、大学生は2700万人以上いて、世界で一番多い。人口大国の中国はいまや、人材資源大国へ邁進しつつある。

字を知らぬゆえの悲喜劇

これは新中国が成立する前のことである。

中国の西南部にある貴州省は、貧しい省として知られていた。その貴州省剣河県の久仰郷には学校が一校もなく、村民は誰も字が読めなかった。ある日、県の政府が久仰郷に、村民の某を捕らえて県城まで押送し、牢に入れるよう命じてきた。久仰郷では、某は字が読めないので、彼に手紙を持たせて県城へ行かせればよいと考えた。

某にとって幸いだったのは、県城で友人とばったり出会ったことだった。友人は某が県政府に手紙を届けるのはおかしいと思い、その手紙を開けてみると、県政府が某を捕まえようとしていることが分かった。これを聞いて事情が分かった某は、すぐに逃げてしまった。

これは私が1994年に久仰郷を取材したとき、現地の幹部から聞いた話である。

現代でも、中国には、読み書きができない人がまだいる。

黒竜江省に住むホーチョ(赫哲)族は、魚を捕って生計を立てているが、ほとんどの人が字が読めず、数を数えることもできない。だから彼らは毎年、魚の下唇を一つずつ壁にかけて、自分の年齢を忘れないようにしている。

甘粛省会寧県頭寨郷葸坪村にある唯一の学校、葸坪小学校の子どもたち(新華社)

中国東北部の大興安嶺の森林区で鹿を飼い、狩猟生活を送っている内蒙古自治区アオルグヤ(敖魯古雅)郷のエベンキ(鄂温克)族の老狩人も、数を数えることができない。商店で買い物するときは、棚の商品を指で指し、お金をカウンターに置き、売り子にその中から代金をとらせるのだ。

私は「広東の客家」である。客家とは、古代、中原(黄河中下流地域)に住んでいたが、戦乱を避けて南に移ってきた人々である。客家にはもともと教育を重んじる伝統がある。近代になって、広東・嘉応州(現在の梅州市)で布教活動をしたフランス人神父は「ここには7、800の村落があり、7、800の祠堂があり、7、800の学校がある」と驚嘆した。

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