新中国60年の海洋事業発展を示す10の出来事

japanese.china.org.cn  |  2009-08-24

新中国60年の海洋事業発展を示す10の出来事。中国では海洋事業の60年らいの発展過程を示す10の出来事が選び出された。この60年間に、中国の海洋事業として記すべきものは決してこの10の出来事に限るものではないが、しかし人々に銘記されているこの10の歴史的な出来事は中国の海洋事業の発展を目撃し、中国が海洋大国から海洋強国への歴史的転換を実現するのための基礎を打ち固めることにもなり…

タグ:60年 海洋事業 発展 出来事

発信時間:2009-08-24 13:21:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は海洋大国であり、大陸部の海岸線は北は遼寧省の鴨緑江河口から、南は広西チワン族自治区の北侖川河口に至るまで18000キロ以上に達し、島嶼海岸線は14000数キロに達し、面積500平方メートル以上の島が5000余りもある。大いに海洋事業を発展させることは、全面的に小康社会を建設し、効果的に海洋権益と安全を守る上で重要な意義がある。

今年7月、中国では海洋事業の60年らいの発展過程を示す10の出来事が選び出された。

 

 特集:新中国成立60周年

 

1.海洋に対する全国的、総合的な調査

中国の海洋事業を発展させるには、まず中国の近海の基本的な状況を確実につかまなければならない。1958年―1960年の「全国の海洋に対する総合的全面調査」と20世紀80年代初期に行われた「全国の海岸地帯と海浜資源に対する総合的調査」、および2003年から実施された近海に対する総合的調査と評価という特別プロジェクト、つまり「908」特別プロジェクトは、中国の海洋の基本的な状況を的確につかむ上で重要な役割を果たし、中国の海洋経済の発展と海洋に対する総合的管理を推し進めるための基礎を打ち固めた。

 

2.国家海洋局の設立

1964年7月22日、第2期全国人民代表大会常務委員会第124回会議で中国国家海洋局の設立が批准され、それは国務院に直属することになった。この出来事は中国の海洋事業発展史上における重要な一里塚であり、中国ではそれ以後専門的な海洋活動指導部門が設置され、海洋事業管理体制は新たな段階に入った。

 

3.中国の海底石油産業の対外開放

海洋経済は国民経済の中で重要な戦略的地位を占めており、国民経済の業種分類の20の部類、70の大きな種類、172の種類と313の小さな種類に及ぶものである。海洋資源のもつ力に基づいて、中国は海洋産業のバランスの取れた発展を促すために海洋資源を総合的に開発、利用する政策を実行している。

前世紀60年代以降、中国は海底石油・天然ガス資源の独自経営・探査・開発を行い、その後、外国の資金と技術を導入し、共同探査・開発を始めた。1978年3月26日、中国共産党中央と中国国務院は独立自主と平等互恵の原則を堅持することを踏まえて、中国によって指定される海域で、外国の石油会社とビジネス関係を直接結び、中国の海底石油資源の探査・開発を速める戦略的政策決定を行った。1982年2月15日、中国海洋石油総公司が北京で正式に設立された。


4.国際海底区域で多種金属団塊鉱区を獲得

1991年に国連国際海底管理局は中国が国際海洋の多種金属団塊資源開発に加入し、五番目の先駆的投資者になることを認可した。2001年5月、中国は太平洋のCC区域で特別所属探査権と優先開発権をもつ7.5万平方キロの多種金属団塊鉱区を獲得し、年間300万トンの乾燥団塊を採取し、20年間採掘できる資源ニーズを満たすことが可能となる。

国家海洋局の統計データによると、2008年の全国の海洋生産総額は29662億元で、前年同期比11.0%増となり、国内総生産の9.87%を占め、全国の海洋事業と関係のある従業員数は3218万人で、前年より職場が67万増となった。

 

5.30万トンの超大型タンカーを建造

2002年8月31日、中国船舶重工業グループ会社は初めての30万トンの超大型タンカー「デルワ」号を船主側に交付し、中国の超大型船舶の建造における 「ゼロ」の突破を実現し、これは中国の造船史上の一里塚となり、画期的な意義をもつものとなった。

 

6.初めて南極へ遠征し、長城ステーションを作り上げた

1985年2月20日、第1回南極遠征科学実地調査隊が南極大陸で中国にとって最初の科学調査基地――中国南極長城ステーションを作り上げ、その後の25年間に、中国南極中山ステーション、北極黄河ステーション、南極昆侖ステーションが相次いで作られ、人類の南極、北極の平和利用、子々孫々に幸せをもたらすために歴史的貢献をした。

これと同時に、中国は海洋モニタリング、海洋生物、海洋資源探査のハイテク分野で一連の自主的革新の成果を手にし、海洋データ予報業務化システム、海水淡水化と総合利用技術の面で新しい進展が見られ、海洋衛星の面でゼロの突破を実現し、海洋科学技術成果の転化とその産業化の仕事も着実に推し進められている。

 

7.南沙群島海洋環境モニタリング・ステーションを作り上げた

1988年8月2日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間海洋学委員会のグローバルな海面モニタリング・ネットワークを構築する計画に基づいて、中国は南沙群島の永暑礁で海洋環境モニタリング・ステーションを作り上げ、世界の海面観測・研究、海洋資源の平和開発・利用のために重要な努力を払った。

データが示しているように、現在中国はすでに海岸陸上モニタリング局・ステーション、衛星、航空機、船舶、ブイなどからなる立体海洋環境モニタリング・ネットワークを擁するとともに、各クラス、さまざまな種類の海洋保護区約200ヵ所を設け、カバーする海域総面積は3万8000平方キロとなっている。


8.中国の海軍艦艇編隊が初めて世界一周の航海を実施

海洋の研究、開発と保護は世界各国の共同の努力を必要とする。中国は60年来、海洋を平和利用し、共同で海洋を開発、保護し、海洋の紛争を公正に解決することを主張するとともに、積極的に世界と地域の海洋実務に参加し、海洋分野での協力と交流を推進し、海洋の秩序を守ることに努めている。

2002年5月から9月にかけて、中国海軍のミサイル駆逐艦「青島」号と総合補給艦「太倉」号からなる編隊は中国海軍艦艇の初めての世界一周の航海をやりとげ、五大陸の10カ国の港を成功裏に訪問した。

 

9.2006年の世界的大救援活動

2006年の大型台風1号「パール」はベトナムの漁船と漁民に大きな災禍をもたらした。ベトナム政府の要請に基づいて、中国政府は中国交通運輸部に指令を出し、現場に向かって救援にあたらせた。中国交通運輸部南中国海救援局はベトナムの遭難漁船15隻と漁民330人に対し成功裏に救援を行い、新中国建国後の最大規模の海上国際救援任務をみごとに完遂した。

 

10.アデン湾とソマリアに赴いて航海の護衛活動を行う

2008年12月26日から2009年4月28日にかけて、中国海軍の艦艇編隊はアデン湾、ソマリア海域に赴いて航海護衛の任務に取り組んだ。これは中国が初めて軍事力によって海外に赴いて国の戦略的利益を守り、国際人道主義的義務を履行することであり、中国が責任感のある大国としてのイメージを存分に示した。

中国はまた国連機構がくり広げた海洋実務に関するさまざまな活動をバックアップするとともに、積極的にそれに参加し、公海とその資源の保護・管理の仕事を重視し、海上交通輸送の国際協力と交流を積極的にくり広げ、二国間、多国間の関係をいっそう深化させ、相前後してアメリカ、カナダ、ロシア、インド、韓国、フランス、ドイツなどの海洋大国と海洋協力協定を締結した。

 

この60年間に、中国の海洋事業として記すべきものは決してこの10の出来事に限るものではないが、しかし人々に銘記されているこの10の歴史的な出来事は中国の海洋事業の発展を目撃し、中国が海洋大国から海洋強国への歴史的転換を実現するのための基礎を打ち固めることにもなり、海洋事業が「豊かな海洋、エコ海洋、安全な海洋、デジタル海洋、調和のとれた海洋」という目標へと絶えず邁進することを促している。

「チャイナネット」 2009年8月24日

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