新中国成立60周年式典が間近に迫り、各方面の警戒レベルが全面的に引き上げられた。北京市警察は15日から1級パトロール方案を始動、市内に入るすべての車両、人、物品に対して全面的な安全検査を始めた。警戒レベルは北京五輪にも匹敵する。
国慶節の安全を保障すべく、北京市警察は先月、2級パトロール方案を始動し、特殊警察、巡査、刑事、武装警察計7千人以上を配備、市内の各街道、繁華街、重点地区でパトロールを行っている。
北京につながる各主要道路入口では1級パトロール方案を始動後、警察当局は「車に逢ったら必ず検査」「人に逢ったら必ず検査」「疑わしいものは必ず記録」の原則に基づき、主要道路の入口や治安検査地点計200カ所以上で、北京に入るすべての車両に24時間体制で安全検査を実施、市内に入る全市民の身分証明書を確認しており、疑問点が発見された場合は記録と証明書の調査で解決にあたっている。
中心エリアである天安門は警戒態勢の重点中の重点で、天安門広場のすべての出入り口にはどこもセキュリティゲートが設置された。首都国際空港も全面的に警戒レベルを上げており、武装警察がターミナルに配備され、セキュリティチェックは極めて厳しい。公共バスや地下鉄なども既に北京五輪期間中と同様、すべてのバッグを必ず検査する。
北京郵政公司は北京五輪期間中の警戒基準に合わせ、最も厳しい郵便物チェック体制を敷いており、液体類化学工業製品はいっさい郵便物として取り扱っていない。また、安全が確認不可能な気体、液体、粉末の取り扱いも行わず、各営業、速達窓口では小包の厳しい検査が行われている。
危険物の安全を最大限確保するため、危険放射性物質100点あまりがすべて貯蔵庫に送られ、24時間体制で監視されている。北京市内の銃、爆発物、毒物、放射性物質などの重点危険物はすべて画像と通報の2級パトロール通報方案が敷かれ、危険物管理に関する専門安全技術、人員対策は全方位、全天候ですべてをカバーしている。
北京五輪の際出動した軍犬、警察犬200頭近くは国慶節期間中すべて配備され、国家幹部警備通路の安全検査と周辺道路環境の安全検査を担当、突発性事件が発生した場合、ただちに現場に到着し処置を行う。式典当日、すべてのパレードカー、パレードチームが携帯する物品についても、これらの犬が詳細に検査した後にパレード可能となる。
国慶節の警戒レベルの高さ、各項措置の緊密さ、参加人員の数はいずれも北京五輪に匹敵する。国慶節期間中、北京は全国の中でも警備力が最強の、安全指数が最も高い都市となる。
「人民網日本語版」2009年9月16日