北京天安門広場で盛大に開催される新中国成立60周年記念市民パレードが目前に迫っている。パレードにまつわる多くの新記録が、新中国の歴史に残ることになる。
▽新中国成立記念行事史上最大の国旗が登場
「十一(新中国成立記念日)」当日、青年男性1949人が面積約600平方メートルに及ぶ巨大な五星紅旗を掲げ、天安門広場を闊歩(かっぽ)する。
新中国成立記念パレード史上最大の大きさを誇るこの国旗は、北京のある企業が製造した。この企業は、入札募集で落札し、大型国旗の注文を獲得した。国旗表面が平らになるよう、弾力性に富む薄地の絹織物が材料に選ばれた。5つの星を正確に配置することや、鮮やかな色彩を出すことが、この大型国旗の製造過程で難しいポイントだったが、最大の難関は、複数の生地をつなぎ合せて一枚に仕上げることだったという。
▽世界最大の広場で、世界最大の絵巻を展示
祝典当日、約8万人の青少年が天安門広場で、文字や絵が49回にわたって変わる41枚の絵巻をマスゲームで表現する。これは、過去の新中国成立記念日祝典中、最も大規模なマスゲームとなる。現場では、デジタルスクリーン、カウントダウン用スクリーン、合図灯(シグナルライト)の「2スクリーン・1ライト」による信号システムを採用、マスゲームの全体指揮がとられる。初の試みとなったこの指揮システムによって、マスゲームのプラカード操作や文字作りがより完璧に近づいた。
マスゲームのパフォーマンスのひとつに、大型中国画「江山如此多嬌(意味:祖国の山河はこれほどまでに麗しい)」がある。演技者が占める面積は約2万平方メートルに及び、武装警察官2009人がカンバスを両手で支え持つ。落下傘用の特殊材料で製造されたこのカンバスは、合計約3千枚、総重量3トン。
▽最大の広場コンサート
首都新中国成立60周年記念市民パレード指揮部の芸術総監督および監督チーム責任者を務める陳蔚氏は、「例年の新中国成立記念日の閲兵とパレードには、軍楽団の演奏しかなかったが、今年の最大の見どころは、合唱団、連合軍楽団、民族打楽器楽団を組み合わせた演奏がなされるところだ。これは、新中国成立記念市民パレード初の試みで、世界でも例を見ない」と語る。
合唱・合奏隊の全体規模も過去の新中国成立記念日最大の規模となった。連合軍楽団は1500人、成人合唱団は2100人、児童合唱団は300人、民族打楽器楽団は130人でそれぞれ構成されている。彼らは広場で約3時間にわたり、起立したまま歌い、演奏する。児童合唱団の最年少者はわずか8歳。
「人民網日本語版」2009年9月30日