2007年3月7日午後3時、人民大会堂新聞発表ホールでは記者会見が開催され、国家発展改革委員会の馬凱主任は経済と社会の発展およびマクロ調整について記者の質問に答えた。
石油などの資源製品の価格形成システムを促しつづける
ウォールストリートジャーナル:資源価格の調整の面で、国家発展改革委員会はどういう具体的な計画を作り上げたのか。周知のように、中国は石油や土地資源が不足しているが、国内の価格は他国のそれに比べれば逆に安価なものとなっている。「資源が安価である以上、いかに利用してもかまわない」としている中国企業もある。これについてはどうであろうか。
馬凱主任:これは非常に重要な問題である。中国にとって、さまざまな改革のうち、価格についての改革は非常に大切な一環である。30年間の改革を経て、一般商品やサービスの価格の市場化の度合いは非常に高いものとなっており、今は難関突破の段階に入っており、つまり、資源製品の価格と生産要素の価格を調整することである。現在の資源価格に存在する主な問題は、数多くの種類の資源の価格は、資源の不足や環境にもたらすマイナスの影響を反映することができない。これは経済成長パターンの転換、省エネ、環境に優しい社会を構築する事業にもマイナスの影響を及ぼすことになっているので、改革を行わなければならない。しかし、資源製品はなんといっても基礎的製品であり、少しの変動でも全局に影響を及ぼすかもしれないので、政府は危なげのない、順を追って徐々に積極的な資源製品の価格の改革を促すことになっている。今後、政府は石油、天然ガス、水などの資源製品の価格形成システムを促しつづけるが、それとともに、一括して計画し、社会全体、特に生活困窮者への影響に配慮し、適当な補償措置を講じることになっている。
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