07年予算執行状況と08年予算案に関する報告
発信時間: 2008-03-20 | チャイナネット

  二〇〇七年は今期政府の任期の最終年にあたる。過去の五年間を振り返ってみると、財務活動には次のような新たな諸相がみられる。

  財政の実力は絶えず強化された。二〇〇三年から二〇〇七年までの全国の歳入は累計で約一七兆元となり、前期の五年より一〇兆元増え、年平均二二・一%伸びた。全国の歳出は累計で約一七兆七〇〇〇億元となり、前期の五年より九兆六〇〇〇億元増え、年平均一七・六%伸びた。

  財政のマクロコントロールの役割が効果的に発揮された。経済情勢の発展と変化の要請に応えて、積極的な財政政策を穏健な財政政策に切り替え、中央財政赤字をかなり大幅に削減するとともに、明確な問題意識をもってコントロール措置を適時に完備させたため、経済の良質かつ急速な発展が促された。

  財政による民生の保障と改善において著しい成果がみられた。支出構造を最適化し、民生分野への投入を引き続き増やし、民生の保障と改善をめざした長期的で効果的なメカニズムの確立に力を入れ、調和のとれた社会の構築を促進した。二〇

  



  


  (注:二〇〇七年度の歳出入は執行額で、決算額が確定された後に異動を生じることがある)

  



  


  〇三年から二〇〇七年にかけて、教育、医療衛生、社会保障、文化、スポーツなどの諸方面に充てた全国財政の累計支出額はそれぞれ二兆四三〇〇億元、六二九四億元、一兆九五〇〇億元、三一〇四億元に上り、前期の五年に比べてそれぞれ一・二六倍、一・二七倍、一・四一倍、一・三倍増えた。「三農」への中央財政支出は計一兆六〇〇〇億元に達した。

  税財政改革は重要な進展を遂げた。農業税や牧畜業税、特産物税が全面的に撤廃され、農村の租税・料金改革は農村の総合改革の新段階へと円滑に移行した。輸出租税還付メカニズムの改革は明らかな成果を上げ、税収制度も一段と健全化されている。諸般の予算制度改革はひきつづき深化し、財政体制は絶えず十全に整えられつつある。所得分配制度の改革は着実に推し進められた。

  財政管理と監督は絶えず規範化されている。予算の編成と執行管理及び行政機関・事業体の国有資産管理が逐次強化され、法律に則った財政管理がつっこんで推し進められている。財務会計制度が一段と健全なものになり、財政監督メカニズムが絶えず充実化され、財政管理の情報化整備のテンポが速まった。

  それと同時に、われわれは財政の仕事にいくつかの問題が存在することも冷静に見て取っている。例えば、予算編成が粗雑で、予算の科学性と正確性が低いことや、省クラス以下の財政体制が未完備で、移転支出制度も十分に規範化されておらず、財政面でかなり困難を抱えている県・郷が存在すること、租税・料金構造に不合理な所があり、一部の地方では租税外収入の割合が高すぎること、財政支出構造はさらに最適化する必要があり、「三農」など脆弱な部分への支援にいっそう力を入れるべきであること、財政管理は緻密性を欠き、損失や浪費などの現象がかなり際立っていること、財政面の法整備がかなり手薄であること、財政債務のリスクを軽視してはならないことなどがそれである。われわれはこれらの問題を大いに重視するとともに、さらなる施策を講じて、その解決に努めなければならない。
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