ゴルフ場や大型のテーマパーク、都市水源地の観光農業など発展が禁止或いは制限されている旅行プロジェクトに対しては、厳格に融資を制限する必要がある。また、旅行プロジェクトの名目で、不動産開発を行なう企業に対しても厳密な審査を行なう。
『意見』は他にも、商品と制度のイノベーションを促進することを目指しており、観光企業への融資多元化の道を促進する。観光資源の強化をバックアップし、国家の観光促進戦略に符合する、或いは上場条件を満たす旅行企業に対し、上場するための融資を行なうことを目指している。社債などのデットファイナンス(銀行借り入れや社債発行などの借り入れによる資金調達)を活用し、旅行企業に対する債券市場のバックアップを強化する。旅行市場の参入を幅広く受け入れることで、観光保険の市場発展も促進していく。
注目したいのは、『意見』が、観光関連の消費融資の発展も歓迎していることである。銀行や金融機関と観光企業が資源を統合し、観光関連の消費需要を満たす金融商品を打ち出すことを促している。また、観光業界の外貨管理やサービスを向上させ、企業が国外に進出することを後押ししている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月16日