2011年度の全国両大会(人民代表大会と政治協商会議)では、「三農問題」(「農業、「農村」、「農民」に関する問題)が間違いなく代表委員の注目の焦点となった。おそらく、今年の両大会では「三農問題」は代表委員と両大会の重大議題で注目の重点項目だ。
今年の両大会は、以下のような「三農」に関連するポイントや問題が重要な議事日程に新規に、また継続的に挙がってくると考えられる。
1、農民の所得増問題。今後数年間で徐々に都市との格差を解消し、本当の意味で農民の生存・生活のレベルを改善し、向上できるか、これは両大会の注目の焦点だ。今後の政策でもおそらく穀物価格の低価格現象を回避するために、政府は穀物買入価格の値上げを提示すると考えられる。流通経路の短縮化、もしくは流通の通行料調整や物流環境改善によって、これを解決するだろう。
農民の所得増については、政策で農民の生産力や科学的な要素を向上させることに傾注して、農民に農産品の取引環境拡大を約束することになると思われる。
2、農民の負担軽減。政府は、農村へのサポートや資金投入を継続して拡大する。注目すべきは、都市と農村の戸籍障壁を解消する前に、基本的に区政のある都市以下と農村間の戸籍は、すでに自由な移動が実施されている点だ。これは、農村に人材を糾合し生産力を向上させることに役立ち、これにより科学技術を農業に生かし振興することで、最終的に農民の負担を軽減できる。
3、農村の水利施設の建設問題も両会での焦点になるだろう。2011年は自然災害が農業に与えたマイナス影響が大きく、農村の防災メカニズムや設備が整備されていないこと以外にも、農村の水利施設に問題が発生し重大な損害をもたらしたことは決して楽観視できない現象だ。
4、農村の社会保障問題の解決も急がれる。中国の養老保険制度は都市と農村で二元化して分割されている状態で、農民の医療保障はまだ完全に網羅されておらず、教育保障も多くの欠点がなお存在している。今回の両会で引き続き注目と注力の焦点になることが望まれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月28日