第11期中国人民政治協商会議(全国政協)第5回会議の記者会見が2日午後、人民大会堂で行われ、趙啓正報道官が国内外記者の質問に答えた。
趙報道官は中国の高齢化問題に関し、「中国の高齢化の特徴として『未富先老(先進国になる前に高齢化社会に入ること)』が挙げられる。一般的には、1人あたりGDPが1万ドルに達した後に高齢化社会に入る国が多いが、中国の場合は1人あたりGDPが3000ドルの時点で高齢化社会に突入した。政府と社会はこれに真剣に対処しなければならない」とした。また、「政協委員はこれまでずっと高齢化問題に注目しており、特別調査を行ったこともある。政協委員はまた、高齢者により良いサービスを提供し、『老人を敬い子供を愛する』という社会的雰囲気を作るべく、国家財政の投入を増やし、企業・民間・個人による老人福祉施設設立を奨励し、メカニズムを革新するよう建議している」としたほか、「努力を通じ、きっと高齢化問題を解決することができるだろう」と述べた。
「人民網日本語版」2012年3月3日