世界の注目が集まる中国の両会(人民代表大会と政治協商会議)が3日、北京で開幕した。中国の急速な発展と世界への影響力が益々強まる中、両会への世界の注目度も日増しに高まっている。両会は国際社会にどの様な影響を及ぼすのか。世界は何に注目し、何を期待するのか。これらの疑問をアメリカ、イギリス、日本、ロシア、エジプトなどの専門家や政府関係者に聞くと、様々な意見があることが分かった。
日本民主党の国会議員であり、日中友好議員連盟幹事長の近藤昭一衆議院議員は、「中国の世界での影響力は止まることなく強まっており、既に世界経済の成長を牽引する重要な力となっている。そのため、多くの国が中国経済の行く末と世界経済への影響に注目している。私個人としては、環境汚染と欧州債務危機などの問題に対し、中国がどのように対応するかに注目している」述べた。
ロシア科学院極東研究所のオストロフスキー副所長は「今、世界経済の回復は依然大きな困難に直面しており、更なる金融・経済危機への懸念は益々強まっている。中国経済の今後の発展構想や方向が国際社会で高い注目を集めている。ある一定の意味から言えば、世界第二の経済体としての中国の発展は、世界経済の安定した回復を保障し、更なる衰退へと陥ることを防ぐ重要な役割を果たす。私はネットを活用し、両会のニュースと中国の経済政策の方向性を注視している」と述べた。