胡錦涛国家主席(中共中央総書記、中央軍事委員会書記)は7日午前、第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の雲南省代表団の審議に参加した。活発な議論が交される中、胡主席は代表らの審議に真剣に加わり、度々口をはさんで状況を把握し、踏み込んだ議論を行った。
秦光栄代表、李紀恒代表、徐向東代表ら9人が雲南省の実情と結びつけて、南西に向けた開放の重要拠点の建設、僻地振興・所得増加事業の実施、高原の特色ある農業の発展、民族団結・進歩事業の推進について意見を発表。
続いて胡主席が発言し「雲南省は国が西部大開発戦略への取り組みを強化し、南西に向けた開放の重要拠点の建設加速を支持しているという貴重なチャンスをしっかりと捉えなければならない。経済成長パターンの転換の加速に力を入れ、経済成長パターンの転換が当面の発展における深いレベルの摩擦と問題を解決する根本策であり、今後の発展に新たな空間と切り開き、新たな優勢をもたらす戦略的措置であることを十分に認識しなければならない。国のマクロコントロール政策の実行に大いに努め、『三農』(農業の振興、農村経済の成長、農民の所得増と負担減)事業を達成し、産業構造を調整・最適化し、科学技術の進歩と革新を促し、省エネ・排出削減と環境保護にしっかりと取り組み、転換による発展、転換による飛躍を真に成し遂げなければならない。改革開放の深化に力を入れ、重点分野や要となる部分の改革を推進し、対内・対外開放水準を高めなければならない。民生改善を重点とする社会建設の強化に力を入れ、教育、雇用、社会保障、医薬、衛生、住宅面で大衆の基本的ニーズをより良く満たさなければならない」と強調した。
「人民網日本語版」2012年3月8日