人民日報:中国人女性の魅力を増す向上心
両会(全国人民代表大会と全国政協会議)の女性代表、女性委員は以前から大きな注目の的だ。西側メディアは両会の報道で、全人代代表は女性の割合が20%余りで、米連邦議会を上回っていることを特に指摘している。
現代は多元的な時代だ。外国メディアに紹介されるシンボリックな中国人女性は、もはや東洋の美に溢れたスターだけではなく、無一文から財を成した企業家、社会活動に積極的に参加する大学生、村民に改革を約束した若い村主任、全仏オープンで優勝した李娜選手、職場のアイドル「杜拉拉」と様々だ。
中国人女性は試練に真っ直ぐに向き合い、勤勉で強靱であることで世界から尊敬されている。米国人女性は特に向上心があるというのが一般の印象だが、最近ニューヨークのシンクタンクが行った調査によると、高等教育を受けた米国人女性の中で「抱負がある」と答えたのは3分の1しかいなかったが、中国人女性では3分の2に達した。企業の上層部のポストにつきたいと考える米国人女性は50%だったが、中国人女性では75%に上った。英紙ガーディアンは、中国の世帯収入の半分は女性が稼いでいると報じている。
米誌ニューズウィークは「中国経済の急速な成長と社会変革は、女性に多くの発展の機会をもたらした。また、中国政府は女性に平等な教育の機会と本当の権利を与える政策を一貫して堅持している」と分析。AP通信は「現在の若い中国人女性は教育水準が歴史上、最も高い世代だ。女性は全日制の大学生の半分を占め、大学院生も半分近くを占めている」と報道。中国の人口と教育を研究するハーバード大学の研究者は「現代の中国の女の子は、以前は男の子にしか与えられなかった物をほぼなんでも手に入れている」と指摘する。
中国人女性の向上心が高い理由について、一部メディアは「急速に発展する中国社会と激しいグローバル競争の中、中国人女性が淘汰されないためには、鋭意向上に努めるほかない。雄壮な志は生き残るために必須なのだ。仕事に励むよう家庭からの圧力もある」と指摘。「中国人女性の政治・経済的地位は大幅に高まったが、雇用差別、男性との所得格差、経営陣・管理職への昇進機会の格差など性別による不公平はまだ残っている」とするメディアもある。
大多数の中国人女性は女性が「弱者」を意味するとは認めないが、「強者」になるには往々にして男性よりも多くの努力が求められることは否定できない。1つ忘れるべきでないのは、中国農村の女性は地元で留守を守るにせよ、都市に働きに出るにせよ、生存と生活の隙間で、より多くの苦労を背負っているということだ。世界は現在、中国都市部の女性の旺盛な購買力に驚嘆している。だがわれわれは、農村の女性も自分のためにもっと買物ができるようになった時に、初めて中国人女性の力は強くなったと言えると考えるべきだ。
活力と挑戦に満ちた中国の近代化プロセスにおいて、女性は向上者であり、それ以上に創造者である。
「人民網日本語版」2012年3月8日