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陶文釗教授:現在の中米関係を語る
発信時間: 2009-01-05 | チャイナネット

もちろん、中米両国の関係はすべてがよいとはいえない。見渡す限りの晴れた空にも、いささかの相違点は存在する。しかも短時間では解決できない相違点もある。それは次の3点である。

第一に、中国と米国は社会制度やイデオロギーが異なる国であること。このため、人権問題、チベット問題、宗教信仰などの問題において、米国は時おり中国を批判する。

第二に、台湾問題。米国にはまだ『台湾関係法』があるため、今年も台湾に武器を販売した。このことは当面の状況から言うと、中米関係、とりわけ中米両軍の関係に影響を与えている。長期的に言うと、米国が表示している政策は「台湾問題は平和的に解決しなければならない」と述べているに過ぎない。しかし私たちの見解は「台湾との平和的統一」であり、「平和的解決」と「平和的統一」の「平和的」の一点は同じであるものの、私たちは「統一」を求め、彼らは「解決」を求めている。いったいどのように「解決」するのかを彼らは口に出さないが、米国では多くの人がさまざまな意見を表明している。そこで私たちも、米国は台湾を使って中国を制するのではないか、中国との関係において台湾というカードを切ってくるのではないかという疑いを拭い去ることができない。

第三に、中国は急速に発展している大国であり、米国は唯一の超大国であること。このため、米国は中国の発展が米国のアジア太平洋地域および国際的地位を脅かすのではないかといつも心配し、中国を用心しなければならない、中国をけん制しなければならないと主張する声がある。

「チャイナネット」2009年1月5日

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