胡錦涛国家主席は10日、北京五輪開会式などに出席するため来中したブッシュ米大統領と中南海の瀛台で会談した。胡主席はブッシュ一家による北京五輪開会式への出席と競技の観戦に歓迎の意を表した。
胡主席は「中米関係は全体的に良好な発展基調を維持し、一層の発展への戦略的チャンスを迎えている。両国の上層部と各レベルは緊密に交流し、各分野の対話・協議制度は不断に整い、経済貿易・テロ対策・エネルギー・環境保護・エンフォースメント分野の交流と協力は持続的に推し進められ、戦略的経済対話は重要な成果を上げている。朝鮮半島核問題、イラン核問題、ダルフール問題といった重大な国際・地域問題における双方の協議と協調も成果に富むものだ。ブッシュ大統領は7年余りの任期中、中米戦略的協力関係の推進に重要な貢献を果たした。これを高く評価する」と述べた。
胡主席はまた「中国側は常に戦略的見地、長期的視点から対米関係を捉え、扱ってきた。米側と共に対話と交流を強化し、相互理解と相互信頼を深め、互いの国益上の関心を尊重し、これに配慮し、敏感な問題を適切に処理して、戦略的協力関係が正しい道に沿って健全で安定した前進を続けるよう確保していきたい」と強調した。
ブッシュ大統領は米中関係に対する胡主席の見解に賛同し、「米中関係は非常に重要で、建設的な、率直な2国間関係だ」と表明。「わたしの任期が終わるまで、米側は引き続き中国側と共に努力し、さらに堅固な基盤の上に米中関係を築いていく」と述べた。また「米中関係は引き続き前進していくと信じている」と強調した。
このほか両首脳は朝鮮半島核問題、イラン核問題などについても意見交換し、意思疎通と協調を保ち、問題の適切な解決に向け努力していく考えを確認した。
「人民網日本語版」 2008年08月11日