中国中央テレビ局(CCTV)によると、胡錦濤国家主席(中央軍事委員会主席)は6日、米国のゲイツ国防長官と北京・人民大会堂で会談した。
胡錦濤国家主席は次のように述べた。近年、中米関係は全体的に安定した発展を見せている。両国のハイレベルや各レベルの往来は盛んで、各分野における交流や協力の成果も顕著であり、双方は一部の重大な国際や地域問題においても、協議と協力をする姿勢を維持している。中米の友好関係を維持し、発展させることは両国と両国民の根本的な利益に合致し、アジア太平洋地域乃至世界の平和・安定・発展を守り、促進するための重要な意義がある。中国側は米国側とともに、戦略的で、長期的な角度から両国関係を発展させるという大局を堅持している。相互尊重、平等互恵、共通利益の精神に基づいて、対話の強化を継続し、共通認識を広げ、協力関係を深め、両国関係の敏感な問題を適切に処理していくことで、中米の建設的な協力関係の安定で健全な発展をしっかり推進していくとした。
また、胡錦濤国家主席は、ゲイツ国防長官に対し、中国側の台湾問題における立場を説明した。
ゲイツ国防長官は、中米の軍事関係は、前向きな進展を得ており、さらに新たな発展のチャンスが訪れている。両軍が対話を強化し、相互信頼を深め、友好関係を促進することを望むと述べた。
さらに、台湾問題に関して、米国政府が「1つの中国」政策の立場を変えていないことを改めて言明した。
「人民網日本語版」2007年11月6日