「第1回アジア・太平洋水サミット」が3、4の両日、日本の大分県別府市で開催され、アジア太平洋30数カ国・地域の政府関係者、国際機関の代表、ビジネス関係者が出席した。
大会運営委員長の森喜朗元首相は3日の開幕式で、今回のサミットでは「水の安全保障:リーダーシップと責任」をテーマに、ヒマラヤ山脈の氷河後退、太平洋の島国の水害などアジア太平洋地域の「気候変動と水」の問題を集中的に討議すると発表。
中国水利部の胡四一副部長は3日午後の分科会「ヒマラヤの気候変動、氷河と水資源」で、「過去100年間の気候変動は中国に海面の上昇、北西地域の氷河後退、春の早まりなどの環境変化をもたらし、水資源の管理にも大きな試練を与えている」と指摘。「中国は気候変動期の水資源の管理問題に、さまざまなルートで対処していく」と述べ、その具体例として(1)河川の保護と回復を通じて、水資源の配分方法の改善など水資源の総合的な管理を引き上げる(2)インフラの計画と建設を強化し、南水北調(南部の水を北部に引く)プロジェクトを加速し、灌漑地域でダムなどのインフラ建設を強化する(3)科学技術の発展と普及を推進する(4)西部地区の水力発電プロジェクトを推進する(5)気候変動による海面上昇に対処する――の5点を挙げた。
胡副部長はまた「中国は気候変動問題を非常に重視している。気候変動問題がもたらすさまざまな環境問題を解決するため、アジア太平洋の各国と共に努力していく」と強調した。
「人民網日本語版」2007年12月5日 |