ジュネーブで28日開催された「移民に関する国際対話」トップフォーラムにおいて、中国外交部の喬宗準副部長は、中国政府の移民問題に対する原則的な立場を説明し、世界の移民問題には適切な見解をもって応じなければならないと述べた。また、移民問題の解決について4つの主張を述べている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
第一に、意識的には、移民が発展を促す作用をお互い認識しなければならない。中国は各国政府に対し、更に開放的、友好的、公正的、積極的な態度をもって移民問題を考慮しなければならないと主張する。また、移民のマイナス面の影響を必要以上に誇張すべきでないし、偏見の目をもって移民の集団を見ることはもっとあってはならない。
第二に、政策的には、移民の正常で秩序のある流動を促進しなければならない。各国は、少数の不法移民と合法移民の関係を正確に定め、不法移民の活動をなるべく抑制すると同時に、移民の正常で秩序ある流動を出来るだけ促進し、合法移民の受入国と出身国の経済発展に貢献できるよう奨励しなければならない。
第三に、行動的には、移民の合法的な権益を確実に守らなければならない。受入国は出身国との協調を強め、移民の実際の需要を基礎とし、受入国の経済発展に移民が更なる貢献をできるよう、その合法的な権益を守り、移民が現地の社会にとけ込む様に促さなければならない。
第四に、国際的には、協力と対話を推し進めなければならない。先進国および関連の国際・地域組織は、必要な資金と技術援助を行い、途上国の発展を助けなければならない。移民はおそらく人材の流失問題を内包しているため、移民の受入国と出身国は更に協力を進めるべきだ。
「人民網日本語版」2007年11月30日 |