中国国務院の温家宝総理は1月14日、訪問中のインドのシン総理と会談を行い、双方は「共同で努力し、一刻も早く両国の国境問題を解決するために力を入れている」という考えを示した。
温家宝総理は、「近年、国境問題における両国の話し合いは積極的な進展を遂げ、双方は戦略的な角度や両国関係の大局から出発し、対等な協商、相互諒解と譲歩を通じて、出来るだけ早く公平で合理的、実行性がある枠組みプランで一致するよう願っている。そして国境問題を解決する前に、両国は国境付近の平和と安定を維持すべきだ」と語った。
これについてシン総理は、「インド側は両国の国境問題を解決する政治的な望みがある。中国側と協力しあい、双方がすでに達成した国境問題解決の政治的な指導原則に沿って、責任を持って両国の特別代表が、出来るだけ早くこの歴史に残された問題解決の道を探すよう努力する」と語った。
会談後、両国の総理は中印間の「21世紀についての共同展望」に調印した。主な内容は次の通り。
中印は平和的な協商の形で、国境問題を含む残された問題を解決すると同時に、両国間にある食い違いが両国関係の積極的な発展にマイナスの影響をもたらさないことを保障する。両国は再び、2005年4月に成立した「国境問題を解決する政治的な指導原則」の協定に基づき、両国が共に受け入れることの出来る公平かつ合理的な解決の道を探し、平和と友好的な国境を構築することを明らかにした。両国の特別代表はその協定に基礎に、1日も早く解決する枠組みを構築しなければならない。
「チャイナネット」 2008年1月15日 |