3月2日午前、湖南省人民代表一行が北京に到着した。代表団の中の26歳の文花枝さんはとりわけ注目された――湖南省韶山の農家の娘さんから観光客の安全を真っ先に守ったガイドさんとなり、今年はさらに全国人民代表大会代表に当選した。
「私はガイドです。先に観光客を助けて下さい!」2005年8月28日、湖南省湘潭市新天地旅行社の23歳のガイドさん文花枝さんの乗った大型観光バスが国道210の陝西省洛川県区間で、突然交通事故に巻き込まれた。救援を待つ中で、文花枝さんはあくまで最後に助けてもらうことを固持した。応急手当てが遅れたため、傷口が感染し、最後に左足を切断せざるを得なくなった。この交通事故の中でのこの若くて美しい娘さんはその行動によって人々の尊敬の的となっている。
現在、文花枝さんは湘潭大学観光管理学科の二年生で、このきれいな笑顔を見せてくれる娘さんは記者に次のように語った。
「自分が全国人民代表大会代表に選ばれたことを知って、数日間興奮しつづけました。以前、私の目の中では、人民代表、政協委員はみんな人徳のある、経験と見聞の豊富な人だと思っていたので、自分も光栄にもそのうちの1人となるなんて考えもなかったのです。これは私達の国がますます民主的になり、いろいろな社会層の人に国政に参加し、それを討議する機会を与えることになったことを示しています。」
北京に来る前、彼女は人民代表の職務履行に関わる知識をじっくり勉強するとともに、今回の2つの会議のために『韶山市の革命聖地観光をさらに大きくし、それを魅力のある産業にする提案』を心をこめて書き上げた。「私の故郷の韶山市は観光業を主としており、提案は私の所在する選挙区の声を代表するものでもあり、同時に観光は私の比較的によく知っている分野でもあります。」