（２）建設部部長

新たに住宅・都市農村建設部部長に就任した姜偉新氏は、人とよく融和する素朴な人柄で、仕事に関しては実務的で有能な「技術者タイプ」だという。姜部長は23日の中国発展高層フォーラムで住宅価格バブルに関しての質問に率直に応え、「ここ数ヶ月間、分譲マンション価格の増加率は鈍化しており、不動産市場のバブルは正常な範囲内にとどまっている」と述べた。

現在構築・改善中の中国住宅政策システムについて、姜部長は「中国は現在、都市化の急速な発展段階にあり、世界史上最大の規模で都市と農村の人口が流動している。都市の住宅ニーズは大きいが、資源面での受け入れ能力が相対的に不足しており、このため住宅政策の制定では省エネ・環境保護の原則を一貫して徹底することが必要になる」と述べた。

姜部長の発言から、中国は今後の住宅供給で、中小規模の住宅建設を中心に据え、住宅の省エネ・環境保護水準や住宅そのものの品質向上に努めるであろうことがうかがえる。

また姜部長は「今後も貧困層への住宅保障の職責を強化し、低価格住宅の保障範囲と保障レベルを合理的に確定するとともに、中～低価格の中小規模一般住宅の供給を増やしていく」と述べた。