中国の習近平国家副主席は12日北京で、アメリカのネグロポンテ国務副長官と会談した際、「中国は、アメリカ側との対話、交流と協力を強化し、双方の意見の食い違いや存在する敏感な問題を適切に処理し、中米関係の持続的かつ安定した発展を確保していきたい」と述べた。「中国国際放送局 日本語部」が伝えた。
習近平副主席はまた、「中国政府は、中米関係を非常に重視している。影響力が大きい二つの大国として、双方の共同の責任と利益は減少したのではなく増えている。協力を強化するのは必要でなくなったではなく、ますます必要となった」と述べた。
また、習近平国家副主席は中国政府の台湾問題とチベット問題に関する立場と政策を紹介したあと、「アメリカ側が関係問題を慎重かつ適切に処理し、両国国民の友好や両国関係の大局を維持することを希望している」と述べた。
これに対して、ネグロポンテ国務副長官は、「米中両国の協力を強化することは、アメリカの利益に合致している。アメリカ側は、米中関係の発展に力を入れている」と述べた上で、アメリカが一つの中国の政策を堅持し、米中間の三つの共同コミュニケを遵守する立場を改めて表明し、さらにチベットは中国の一部分であり、チベットの独立に反対するとの姿勢を表明し、北京五輪の成功を期待した。
「中国国際放送局 日本語部」 2008年5月12日 |