イギリス政治界の一部の人は、ヨーロッパで出没するダライ・ラマをイギリスに招請してブラウン首相と会談させ、さらにはイギリス議会外交委員会は、ダライ・ラマをいわゆる｢中国の人権問題公聴会｣の証人にした。中国政府と各民族が被災地の救援を行っている大切な時期に、イギリス政治界の一部の人がダライ・ラマを｢証人｣に立てるなど、全くでたらめなことだ。

｢5・12｣汶川大地震の震源地だった四川省アバ・チベット族・チャン族自治州の55%のはチベット族である。被災地の救援活動を行うのは、自然災害に見舞われた各民族の生存権を守るためであり、被災地への救援は、人権事業を推し進め保護することではないだろうか。

事実、地震が発生してから、中国政府は迅速に手はずを整えて各民族を救援し、最大限に透明化した震災報道を行い、｢全国哀悼の日｣を設置して犠牲者を哀悼するなど、中国政府は一連の努力を通じて、人権を尊重、保護し、人道主義の意味の大切さを示した。そして被災地のチベット族やチャン族、漢民族などの住民たちが、心を一つに団結して被災者を救助したのは、中国の人権事業の進歩を裏付けている。

しかしちょうどこの時、ダライ･ラマはドイツやイギリスなどヨーロッパ諸国に出没し、無責任な言論を繰り返した。中国政府と国民が全力を尽くして被災地を救援している時、ダライ・ラマはこの人権保護の重要な活動のために、なんの実質的な貢献もせず、それどころか｢人権問題｣で自分を着飾り、中国政府に圧力を加えた。

何度も｢人権に関心を寄せる｣と言い張るダライ・ラマは忘れただろうが、彼が支配した｢政教一致｣の封建農奴制の旧チベットは極めて残酷で、90%以上の農奴が基本的な生存権も保証されず、彼が画策し扇動した｢3・14｣暴力事件では、各民族の人々の生存権や財産権、発展の権利がひどく破壊され、人権は荒々しく踏みにじられた。

人権問題では劣悪な歴史的な記録があり、うそばかりのダライ・ラマは、いわゆる｢中国の人権問題｣の証人になる資格や信用があるのだろうか。中国の人権事業を評価する「道徳権威」を持っているのだろうか。

ダライ・ラマは、実際の行動で誠意を示し、祖国を分裂することや、暴力活動を画策し扇動すること、北京五輪を破壊する活動を停止し、中央政府との次の段階の交渉のための状況を作らなければならない。これは彼にとっても唯一の道だろう。しかし様々な事実から、ダライ・ラマは今でも分裂活動を止めず、｢人権｣はただ彼が分裂活動を行う表看板に過ぎないことは分かっている。

｢チャイナネット｣2008年5月29日