胡錦濤国家主席は6月30日午前、米国のライス国務長官と人民大会堂で会談した。胡主席は、中米関係や先日の第4回中米戦略経済対話を積極的に評価するとともに、米国政府が北京五輪を支持し、保護貿易主義に反対し、中国との建設的協力関係の発展に尽力していることを称賛した。
胡主席は「現在中米関係は、前人の事業を受け継ぎ、後人に道を切り開く重要な段階にある。中米関係の一層の強化・発展は、両国および両国民の根本利益に合致し、アジア太平洋地域、さらには世界の平和・安定・発展にも重要かつ深遠な影響をもたらす。私たちは米側と共に、相互尊重・平等互恵・共同発展を基礎に、対話と交流を強化し、理解と相互信頼を増進し、共通認識と協力を拡大し、中米関係の持続的で健全で安定した前進を促すことで、両国民および世界の人々により良く幸福をもたらしたいと思っている」と述べた。
ライス長官は「両国首脳間の良好な交流の維持は、米中関係の発展の促進に重要な役割を果たしている。現在、米中関係は積極的な発展の趨勢を維持している。ブッシュ大統領は間もなく開かれるG8と関係国首脳との対話で胡錦涛主席と会談し、両国関係その他重大な国際・地域問題について意見交換することに期待している。米国はブッシュ大統領の任期中、引き続き米中関係の前進を促していく。また、6カ国協議の推進などの問題において、中国側との協力の強化を望んでいる。北京五輪の準備作業の成功を祈っている」と述べた。
胡主席は台湾問題における立場を重ねて言明。ライス長官は「1つの中国」政策を堅持すると強調した。
写真:会談の様子
「人民網日本語版」2008年7月1日