胡錦濤国家主席は9日、北海道洞爺湖で米国のブッシュ大統領と会談した。
胡主席は「中米関係は引き続き良好な発展基調を維持している。中米戦略経済対話の第4回会合も積極的な成果を得た。両国は経済貿易・対テロ・エネルギー・環境保護などの分野でも効果的な協力を行っている。朝鮮半島やイランの核問題など重大な国際・地域問題においても効果的な意思疎通と協調を保っている。こうした局面は双方の利益に合致し、双方が共に大切にするに値する。中米関係の一層の強化は両国人民の根本利益に合致し、世界の平和と発展にも重要な意義を持つ。私たちは米側と共に、中米の建設的協力関係の大きな方向性をしっかりと押さえ、対話・交流・協力を強化し、健全・安定軌道に沿った中米関係の継続的な前進を確保していきたい」と述べた。
朝鮮半島の核問題については「最近、6カ国協議に重要な進展があった。これは6カ国の共同努力のたまものだ。朝鮮半島の非核化という目標を真に達成するには、なお多くのすべきことがある。各国が第2段階の残る措置を実行し、6カ国協議の新たな段階を切り開くべく努力し、この目標を早期に実現することを希望する」と述べた。
ブッシュ大統領は「6カ国協議は目に見える成果を上げた」と述べ、6カ国協議の推進において中国側が果たした積極的な役割を前向きに評価。「査察・検証可能な方法による第2段階措置の完成を希望する」と述べた。
写真:中米首脳会談の様子
「人民網日本語版」2008年7月10日