中国の蔵(チベット)学専門家の代表団は18日、ニューヨークにある中国総領事館で記者会見を開き、西蔵(チベット)情勢について中国と海外の記者に説明し、交流を深めて真実の西蔵を知ろうと呼びかけた。新華社が伝えた。
代表団の団長を務める国家民族事務委員会の丹珠昂奔・副主任は、中央政府とダライ・ラマ特使との話し合いに関する質問に対し、「中国政府のダライ・ラマに対する立場は一貫しており、話し合いに向けた扉は常に開かれている。北京五輪大会後も話し合いは継続される」と述べた。
中国対外文化交流会の王ヒ君・副秘書長によると、西側諸国の政界要人や国会議員や記者らは、西蔵の現地の視察を通じて、それまでの西蔵に対するイメージが西蔵の現実と全く異なっていたことを知り、▽中国の中央政府は西蔵に対して善政を行っている▽少数民族問題を処理する中国のやり方は世界の模範である▽西蔵には信仰の自由が明らかに存在する――との認識を得たという。
丹珠昂奔・副主任は、西蔵文化の保護について、「中国政府は蔵族の文化を保護し発展させるための多くの措置を行ってきた」とし、「チベット語版『大蔵経』の整理・校正だけで4千万元の費用と20年の期間が費やされた。『西蔵文化は絶滅に瀕している』とのダライ・ラマの言い方は根拠に欠けている」と述べた。
また記者会見では、「3.14」事件の打撃を受けた西蔵の観光業が正常な状態を回復し、再び盛り上がりつつあることが指摘された。
「人民網日本語版」2008年7月20日 |