記者:被災地では間もなく本格的な復興事業が始まる。現在最も解決を急ぐべき問題は何か?最も重い任務は何か?どのように解決するのか?
温家宝総理:被災地の本格的な復興事業は一方ならず困難を極め、かつなみなみならぬ重い任務だ。対象面積は余りに広く、対象人口は余りに多く、発展も不均衡だからだ。だがわたしたちは方針と目標を確立した。つまり、人間本位で、自然を尊重し、全体と各方面に共に配慮する、科学的な再建を行い、3年内に生産・生活環境をほぼ回復し、震災前を上回る水準に引き上げること、インフラ・公共施設・生産能力を復興し、その上で大きく引き上げることだ。極めて重い任務であるがゆえに、わたしたちはすでに被災地復興計画を策定した。
最も差し迫った、最も難しいものは何かという質問だったろうか。わたしは2点あると思う。
第1は、倒壊・損壊家屋の再建だ。わたしたちはすでに次の政策を定めた。農村では中央政府と地方政府が平均2万元前後の補助金を被災世帯に給付する。これは人口に基づき具体的に決定する。さらに銀行の特別融資と、大衆の自己調達金の3者の共同努力により、1年強での住宅再建を目指す。都市部ではすべての倒壊・損壊家屋を鑑定し、これを踏まえた上で、政府からの補助金と市場メカニズムの結合により、早急に住宅を建設する。政府は具体的な規則を速やかに定める。
第2は、やはりインフラだ。最も困難なのは道路だ。道路建設は建設そのものに加え、治山・治水も必要だからだ。道路は建設するだけでなく、スムーズでなければならない。これは非常に困難だ。都江堰―ブン川区間の道路についても話したい。わたしたちは震災初日からこの道路の修復に取り組んだ。現地調査の結果、専門家は1~2年での修復は不能と判断した。いたるところ落石や土砂崩れで、橋は倒壊し、暗渠は変形していたのだ。これが100日余りで修復されるとは思いもよらなかった。今日わたしは、この道路を車で走ってここへ来たのだ。
「人民網日本語版」 2008年09月03日 |