ホーム>>政治>>往来と交流
米国、「千隻艦艇計画」で中国の参加を要請
発信時間: 2009-01-04 | チャイナネット

ワシントン・オブザーバーは、米国人は一貫して中国海軍を国際協力システムに組み入れるようとする期待を表明してきた、と報道。まさにマックヴァドン主任が言うように、米国人は中国がその他の国の海賊共同取締の行動に加わり、グロバールなエネルギー安全を保障し、さらに米国が提唱する「千隻艦艇計画」に参加することを期待している。

「千隻艦艇計画」は米統合参謀本部のマレン議長が06年11月に発表したもので、基本概念は、連携して地球範囲の突発的な海上での危機または衝突に対応するため、各国の海軍にパートナーシップを確立させ、互いに情報を共有し、海上での活動を統一的に把握するというもの。「千隻艦艇計画」の名称は、米国が国際合同軍を設立し、他国に対抗するものだと誤解されやすいことから、現在では「グローバル・マリタイム・パートナーシップ」が用いられている。

「このパートナーシップでは、ある国を推薦してリーダーにする必要はない」。マックヴァドン主任はこう指摘するとともに、米国は現在、これが「一国のみが大国」との印象を与えることのないよう配慮しており、同時により多くの国の海軍に協力を要請する努力をしているところだと説明した。さらに「もちろん、世界の異なる海域で、各国海軍は異なる強みと資源を有している。アフリカでは、米国は最先端の旗艦と司令部を持ち、その他の国と協力して同地域で海上任務を円滑に達成することができる。一方、南中国海や東中国海では、中国海軍はそこでの協力者に最も適している。同地域の海上作業では中国海軍が指揮官となり、協調に責任を負い、海上任務を監督してもいい」と述べている。

同時にワシントン・オブザーバーは、米国を含む西側諸国はこの行動のためにいわゆる「中国脅威論」を再び持ち出してはならず、西側は中国海軍の国際平和維持活動を歓迎すべきだと報じた。また中国の「自信という光る剣」については、現実に対する貢献であり、中国が国際安全システムを受け入れ、それに積極的に参加することを望んでいる象徴でもあると強調。

ワシントン・オブザーバーは米国の著名はシンクタンク、ランド・コーポレーションのアジアの軍事アナリストであるロジャー・クリフ氏の分析を引用し、「これは、中国が国際社会の中で責任を負う大国であることを示すものであり、国際的な安全のために尽力したいと考えていることは、中国海軍の能力の向上を映しており、中国指導層の自信の表れでもある。また、中国海軍は遠征能力のない『ブラウン・ウォーター』になることのみを望んでいるのでなく、英国やフランス、インドのように近代的な国力で国際責任を担おうとしている」と指摘している。

「チャイナネット」 2009年1月4日

     1   2  


  関連記事

· 海賊のボス:中国海軍を相手にするつもりはない

· 中国海軍の運航保護編隊 反海賊演習を実施

· 中国、海賊対策でソマリア沖への軍艦派遣を検討

· 中国貨物船「振華4号」の船員が海賊を阻止

· 中国、国際社会が海賊対策で協力することを歓迎

  同コラムの最新記事

· 東中国海のガス田問題が再燃 中日双方は危機の回避を

· ガザ侵攻、中国は政治解決の再開に努力

· NY証券取引所で中米国交正常化30周年を祝う記念式が開催

· 胡錦濤主席とブッシュ米大統領が電話会談

· ライス米国務長官の訪中中止について