中国代表団の竜永図副団長(右から1番目)(2001年11月10日撮影)
中国のWTO加盟が現実に
新華社北京11月15日電
対外経済貿易部の石広生部長と米通商代表部(USTR)のバシェフスキー代表は1999年11月15日午後、中国の世界貿易機関(WTO)加盟に関する中米の2国間協定に調印した。
これは世界最大の貿易組織への加盟に関する中米間の2国間交渉が正式に終了したことを示すもので、これにより中国のWTO加盟に向けた最大の障害が取り除かれた。
江主席、双方の粘り強い精神と成果を称賛
江澤民国家主席は11月15日午後、中南海で、中国のWTO加盟に関する2国間交渉に参加のため北京を訪れた米国の通商代表部バシェフスキー代表、国家経済委員会スポーリン委員長率いる米国政府代表団と会見した。
この中で、江主席は「この数日来、あなた方は石広生部長を代表とする中国側代表団と中国のWTO加盟について昼夜を通して協議してきた。非常に喜ばしいのは、中米双方がともに努力して最終合意に達したことだ」と述べた。
さらに江主席は、双方の代表団の粘り強い精神と成果を高く称賛した。「中米双方がきょうようやく『中国のWTO加盟に関する中米の2国間協定』に調印したことは、非常に大きな現実的かつ歴史的意義がある」と指摘。そのうえで「この協定の調印は中国のWTO加盟プロセスを速めるのにプラスであり、中米の経済貿易協力の全面的な発展、そして中米関係の改善と発展にもプラスであり、世界経済の発展と繁栄に新たな原動力が注がれると信じている」と述べた。
石部長は調印式で「交渉の過程で、双方は互いに理解し譲りあい、平等な話し合いを行うとの精神、および相互利益の原則に沿って、最終的に双方が満足する結果を得た」との考えを示した。さらに、年内のWTO加盟を目指すとしたうえで、「加盟後は、その権利を享受すると同時に、相応の義務も果たす。またWTO加盟メンバーと積極的に協力し、世界の経済貿易の繁栄のためともに努力したい」と述べた。
クリントン大統領、歓迎を表明
新華社アンカラ11月15日電
トルコ訪問中のクリントン米大統領は15日談話を発表し、米中が中国のWTO加盟に関する2国間協定に調印したことを歓迎する姿勢を示した。
この中で、クリントン大統領は「協定は中米関係が発展するなかで意義深い一歩であり、協定調印は中国のWTO加盟へ道を開くもので、その重要な一歩でもあり、米中および世界経済にとっていずれも有益だ」と強調。そのうえでクリントン大統領は、この協定をもとに、米議会が中国への恒久的な最恵国待遇付与の認可を推進するよう全力を尽くす考えを示した。
「チャイナネット」2009年1月5日