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温家宝総理 ケンブリッジ大学で演説 |
発信時間: 2009-02-03 | チャイナネット |
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中国国務院の温家宝総理は現地時間2日午後、イギリスのケンブリッジ大学で心の込もった演説を発表した。会場の学生および学者たちに中国の改革・開放の歴史に触れた際、温家宝総理は「発展という視点で中国を見よう」と懇切にうながした。 「心から愛しているわが祖国よ。古くて若く、さまざまな困難を経験してきたが自ら励んでやまない。伝統を大切にして開放と包容をも重視しよう」と、温家宝総理は詩のような言葉で語り始めた。温家宝総理は「『国は強くなれば必ず覇権を狙う』との言い方は、中国にとっては通用しない。覇権は、中国の伝統的な文化に背くものであり、中国の人々の意志にも反する。中国の発展はいかなる国の利益を損ない、脅かすことにはならない。中国は平和の大国、勤勉な大国、協力の大国をめざし、調和のとれた世界を構築するために力を入れている」と強調した。 温家宝総理はまた、「それぞれの国には自らの文化があるので、互いに尊重・包容し、学びあう必要がある。現在の中国では、3億人もの人たちが英語を勉強している。1978年らい、総計100万余人の人たちが外国に留学したことがある。交流、参考しながら学んだから、現在の中国の繁栄と進歩が見られるのである。中国はこれからも開放と包容の方針を堅持し、調和の取れたかたちで世界とともに発展し、進歩することになろう。情報化という多元化の時代は、中国によく行って、発展という視点で中国を見るよう」と懇切にうながしている。 世界に波及している金融危機について、現行の経済体制と理論を改めて考え直そうと温家宝総理は願いを明らかにした。例として、温家宝総理は「20世紀90年代いらい、ある経済体は監督と管理に油断をし、ある金融機構は利益を追求するために数十倍の金融資源を借り越して超過融資を行った。高額な利潤を獲得すると同時に、巨大なリスクを全世界に残すことになった。今回の金融危機を振り返れば、管理されていない市場経済は通用しない運命にある。金融イノベーションと金融監督・管理の関係、バーチャル経済と実体経済の関係、貯蓄と消費の関係を上手に調整しなければならない。今回の金融危機に対応するため、モラルの役割を重視すべきだ。モラル・ハザードは今回の金融危機を引き起こした深層の原因である。 世界的な金融危機に対応するため、各国間の協力を強化し、各国はそれぞれ国際貨幣金融システムに対し、必要な改革を行うべきである。公平、公正、包容、秩序ある国際金融の新秩序を構築し、グローバル経済の発展に役立つ制度的な環境の構築に力を入れる必要がある」と語った。 中欧関係について、温家宝総理は「中欧協力はすでに新しいページを切り開くことになった。中欧協力の基盤は非常に確たるものであり、展望は非常に明るい。ケンブリッジ大学の人々は、中英の文化交流のために重要な貢献をされたジョセフ・ニーダム博士のように、中国に注目し、中英交流の友好的な使者となるよう願っている」と語った。 「チャイナネット」 2009年2月3日 |
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