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SCO首脳会議のポスターが貼られたエカテリンブルクの街並み |
上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会第9回会議がまもなくロシア・エカテリンブルクで行われる。SCOのボラット・ヌルガリエフ事務局長は人民日報の取材を受け、「今回のサミットでは、SCO加盟国の政治、安全、経済、人文などの分野における協力がさらに強められるだろう」と指摘した。
ヌルガリエフ事務局長は取材に答え、以下のように述べた。
今回のSCO加盟国首脳理事会会議では、同機構の発展について討論が行われ、関連の決定がなされる。まず、安全保障分野における協力および、地域・世界の発展における切迫した問題について、立場の調整が行われる。さらに、金融危機問題について討論が行われ、危機対応に向けた共同の原則的立場を作り上げる。
国際的・地域的政治の積極的要素として、SCOは各加盟国経済の成長を保障するために良好な条件を作り上げてきた。
現在の世界経済と金融情勢については、機構の枠組み内で協力の具体的ルートについて討論する。
地域安定の保護、テロリズム対策については、SCOは長期的な綱領文書を採択している。テロ、分裂主義、過激主義、麻薬・密輸、国を超えた組織犯罪への取締りに向けては、一連の具体的な措置を講じた。各加盟国関連部門の協力によって、地域の安全保障の情勢は著しく改善した。
今回の首脳理事会会議では、現在の国際・地域情勢について評価を行い、内部発展・対外交流について計画する。
また、「エカテリンブルク宣言」を発表し、宣言の中には、国際・地域情勢における切迫した問題に対して、各加盟国が協議し一致した評価、および本機構内で多方面協力を発展する中で、優先される方向などが盛り込まれる。
SCO加盟国間の協力については、私たちはSCO枠組み内で二国間・多国間の協力を行っていく。今年6月5日、サンクトペテルブルクの国際経済フォーラムで行われたSCO経済会議では、大きな成果が得られた。
昨年「上海協力機構対話パートナー条例」が採択されて以来、多くの国と国際機構が対話パートナーとなることを希望している。エカテリンブルクサミットでは、SCOの更なる拡大と対外交流が推進されるだろう。
「人民網日本語版」 2009年6月15日