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中国指導者の軍強化の思想 60年の変化と不変
発信時間: 2009-06-17 | チャイナネット

「中国の国防と軍隊の建設・近代化という大きな政治方針は、毛沢東が基礎を築き、鄧小平が青写真を提出し、江沢民に至って具体的計画が作成された」。国防大学戦略研究部主任の張伊寧少将はこう話す。

 

張氏は、現在、軍隊の改革はより進展する時代を迎えていると話す。「軍隊の改革は4つの革新からなる。理論と技術、管理、組織の革新であり、前者3つについて我々はすでにある程度の仕事を行った」。張氏によれば、以前の軍隊の改革は主に規模の改革と数量の削減に主眼が置かれていた。「組織改革は最も難しく、また最も重要であり、現段階では主として組織形態の改革を進めているが、これは最も困難な改革だ」

 

変不変は情勢に応じて ルーツ・魂は変わらず

新中国建国後のかなり長い期間、国防と軍隊の建設は「早期の戦い、大規模な戦い、核戦争の戦い」に備えた臨戦態勢の中にあった。70年代末、国際・国内情勢に重大な変化が生じ、当時の鄧小平は戦争と平和の問題について、「比較的長い期間にわたり大規模な世界戦争が起きることはない、というのは可能なことであり、世界平和を擁護というのも希望が持てることだ」と判断した。こうした判断から、国防と軍隊の建設は平和な時代の建設という軌道に入った。

 

国防と軍隊の建設に関する考えは数代にわたる指導者によってそれぞれ調整されてきたが、顕著な特徴をなすのが、情勢に応じて図る、勢いに乗じて動くという姿勢だ。1991年に湾岸戦線が終結して間もなく、江沢民は「世界の軍事的発展の挑戦を受け入れる、というのが、われわれの回避できない歴史的責任だ」と指摘。中国の軍事戦略・方針は近代技術、とくにハイテクのもとでの局部戦争に打ち勝つ準備をする方向へと転換し、その後、「ハイテクによる軍の強化」戦略も打ち出した。

 

米国の9・11テロ事件後、国際情勢は変化し、国内の安全面でも新たな課題が出てきた。新たな情勢下での国防と軍隊建設に関する胡錦涛の発言には、「軍隊が様々な安全への脅威に対応し、多様化された軍事任務を達成する能力を高め、国家の主権と安全、領土保全をあくまで維持して、世界平和のために貢献する」という言葉が見られるようになった。こうしたことから、胡錦涛は軍隊に対し新たな世紀の新たな使命を提起したのである。

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