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中国指導者の軍強化の思想 60年の変化と不変
発信時間: 2009-06-17 | チャイナネット

「この60年に変わったものは、いずれも歴史的条件の変化にもとづくものであり、異なる時代の情勢に適応するためである」。さらに張氏は「なかでも変わらないのが、中国軍のルーツと魂であり、これこそが共産党の指揮に耳を傾け、人民に寄与し、国の利益を擁護することだ」と話す。

 

毛沢東が確立した人民軍建設の原則は、その後の後継者に引き継がれている。改革開放後、軍隊は多くの新たな局面、新たな問題に遭遇した。鄧小平は、軍隊は終始一貫して自らの性格、即ち、党の軍隊、人民の軍隊、社会主義国家の軍隊であることを堅持しなければならないと繰り返し強調。その後、江沢民は、党の軍隊に対する絶対的な指導は中国軍の永遠に変わらぬ軍の魂であり、軍隊は「戦えば勝ち、変質しない」ものでなければと強調。新世紀に、胡錦涛は軍内で党の指揮に耳を傾ける、人民に寄与する、英雄的に果敢に戦うという優れた伝統を力強く提唱している。

 

平和の願いいつまでも 永遠に覇権は唱えず

海軍閲兵式の間、胡錦涛は世界各国の来賓に対し、いかに発展しようとも、中国は永遠に覇権を唱えることはないと語った。

外部には様々な「中国脅威論」がはびこっているが、歴史をほぐせば、毛沢東、鄧小平から江沢民、胡錦涛に至るまで、中国数代にわたる指導者がいろいろな場で「覇権を唱えない」と宣言していることが分かる。中国がこれまでに発表した6冊の国防白書をひも解けば、「中国は専守防衛の国防政策を実施している」との記述がみられる。

 

中国人には「軍強化」の夢があるが、平和の願いも一貫して抱いている。「中国軍は永遠に世界の平和を擁護し、共同の発展を促進する重要な力である」。この確約の背景にもまた、これを貫くという中国の数代にわたる指導者の強い思いがあるのだ。

(文中敬称略)

「チャイナネット」 2009年6月17日

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