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上海協力機構の第8回首相会議が14日、北京の人民大会堂で開催された。中国の温家宝総理が議長を務め、カザフスタンのマシモフ首相、キルギスのチュディノフ首相、ロシアのプーチン首相、タジキスタンのオキロフ首相、ウズベキスタンのミルズィヤエフ首相のほか、オブザーバー国からパキスタンのギラニ首相、イランのラヒーミー第1副大統領、モンゴルのバドボルト外交・貿易大臣、インドのデオラ石油・天然ガス相が出席した。アフガニスタンのハリリ第2副大統領も議長国の賓客として出席した。
温家宝総理は、上海協力機構加盟国の協力による世界金融危機対策の成果を高く評価した上で、「世界は大発展、大変革、大調整の最中にある。世界金融危機、『3つの勢力(分離独立派・宗教過激派・テロリスト)』、麻薬、国際犯罪などが本地域の平和・安定・発展を脅かしている。協力を深め、自国の強化で連携しようとの域内諸国の願いは、試練を前にして、より切実になっている」と指摘した。
温総理は以下の提案を行った。
(1)財政・金融協力を深める。
(2)貿易・投資の安全性と円滑化を促進する。
(3)大型経済・技術協力事業を加速する。
(4)協力ルートを拡大する。農業協力を深め、食糧安全を確保し、農産物国境貿易促進体制の構築を研究する。
(5)中国はすでに発表した加盟国に対する100億ドルの融資支援の実行に全力を上げるとともに、引き続き加盟国に貿易・投資代表団を派遣し、実際の行動によって保護貿易・投資主義に反対し、加盟国間の貿易を牽引し、加盟国の経済・社会発展を促進する。
(6)人的・文化的交流を促進し、医療衛生・教育・災害対策・人的資源分野の協力を力強く推し進める。
(7)安全保障協力を深め、「3つの勢力」の取締りを強化し、主権・安全・発展など核心利益に関わる重大な問題において断固たる相互支持を継続する。
会議の主要な成果は以下の通り。
(1)多角的経済協力の強化、世界金融危機対策、持続的な経済発展の確保に向けた共同措置を策定した。
(2)財政・金融分野の対話・協力を強化。
(3)引き続き貿易の円滑化を推進、各国の港のインフラを整備。
(4)農業協力を深化、科学技術協力を実施。
「人民網日本語版」2009年10月15日