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第12回中国・EU首脳会議 グローバルな試練に共同対応
発信時間: 2009-12-01 | チャイナネット

中国の温家宝総理、EU議長国スウェーデンのラインフェルト首相、バローゾ欧州委員長は30日、南京で第12回中国・EU首脳会議を行った。双方は中国・EU関係や重大な国際問題について踏み込んで意見交換し、双方の包括的戦略パートナーシップを深め、グローバルな試練に共同で対応していく考えで一致した。

温総理はリスボン条約が間もなく発効することへの祝意と、欧州統合のプロセスがたゆまず進展し、中国・EU関係の発展にプラスの影響をもたらすことへの期待を表明。「中国とEUはイデオロギー、社会制度、発展水準の違いを乗り越え、重大な問題について率直で踏み込んだ対話を行い、全方位的に協力を推進すべきだ」と指摘した。

また「EUとの対話枠組みを不断に整備し、協力の手段を革新し、協力の内容を拡充し、協力の目玉を増やすことで、中国・EU関係に新たな活力を注ぎたい」と表明。以下の提案を行った。

(1)中国・EU首脳会議の枠組みを通じて、関係発展の方向性を示す。中国・EUパートナー協力協定交渉を加速して、双方間の全方位的な協力の法的枠組みを定める。

(2)相互投資を奨励・支援し、知的財産権保護、貿易・投資円滑化、および中小企業分野の協力を強化する。貿易摩擦を適切に処理する。保護貿易主義は行わない。

(3)省エネ、排出削減、再生可能エネルギー、およびクリーンコールやコールベッドメタンの開発・利用技術面の協力を拡大する。

(4)人や文化面の交流を拡大する。第1回中国・EU文化トップフォーラムと中国・EU無形文化遺産展覧会およびシンポジウムを来年開催し、双方間の青年交流と地方協力を強化する。

(5)マクロ経済政策や金融監督面の協調・協力を強化し、ミレニアム開発目標の実行を推進し、世界経済の全面的な回復と持続可能な成長を促進する。

EU側は「EUは中国の発展を非常に重視している。EUと中国は多くの重大な問題において見解や利益を同じくしている。重大なグローバルな問題や試練の解決には、EUと中国の協力が不可欠だ。中国との包括的戦略パートナーシップの発展は、長期的視点からEUが選択した重大な決定だ。差異や溝を乗り越え、中国との全方位的な対話や協力を深め、リスボン条約の発効を契機に、さらに力強くEU・中国関係の発展を促すことを希望する」と表明した。

EU側はまた、中国側と▽ハイレベル接触と各レベルの対話を強化する▽EU・中国パートナー協力協定交渉を早期妥結し、各分野の協力を推進する▽貿易パートナーシップを一層緊密化し、保護貿易・投資主義に反対する▽人と文化の交流を促進し、相互理解を深める??意向を表明。G20などの枠組みで中国側との協調・協力を継続する考えを示した。

「人民網日本語版」2009年12月1日

 

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