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温総理「中国は過大な貿易黒字を求めない」
発信時間: 2009-12-01 | チャイナネット

 

中国EUビジネスサミットに出席した温家宝総理とラインフェルト首相、バローゾ委員長(11月30日)

 

中国国務院の温家宝総理と欧州連合(EU)の首脳は30日、南京で開催された第5回中国EUビジネスサミットの閉幕式に出席し、温家宝総理は会議の基調講演で「中国は過大な貿易黒字を求めない。貿易の不均衡を緩和するために、中国はすでに数回の貿易促進団を派遣し、EUで貿易活動を展開してきた。中国側は今後、引き続き措置を講じて、積極的にEUからの輸入を拡大するつもりだ」と語った。

EUは中国最大の貿易パートナーであり、輸出市場や技術提供という面でも最大で、4番目の外資利用地域だ。中国はEUにとって2番目の貿易パートナーであり、最大の輸入地であり、3番目の輸出市場に躍進している。今年は国際金融危機の深刻な影響を受けたが、中国とEU間の経済貿易協力は安定的に発展しており、今年の1月から10月まで双方の貿易額は2924億ドルと、中国の対外貿易総額の16.7%に上っている。

温家宝総理は、中国とEU間の経済貿易協力を強化し、EUからの輸入を拡大するために次のように呼びかけた。(1)EUは先進的な省エネや環境保護の技術、豊富な管理経験を持ち、工業や交通、エネルギーなどの分野で効果的な省エネや環境保護の政策を講じている。中国側はそれらを学んで参考にしたい。(2)双方の企業は、気候変動の対応によって生まれる貿易や投資のチャンスを十分に掘り出して利用し、技術面での協力や交流を広く展開する。(3)サービス貿易とハイテク製品の貿易を促進する。EUはサービス貿易分野での優位を生かし、多くのハイテク分野では世界をリードしていることから、EU側は対中国のハイテク技術や製品の輸出制限を緩和し、双方の企業の規制を緩める。(4)EUの産業の優位を十分に生かし、中国はEUとの知的財産権での協力を拡大したい。そして知的財産権の保護と法律執行を強化し、EUを含む各国の企業の合法的な利益を守る。(5)EUの中小企業は資金力があり、融資のルートも多く、経営分野は広い。そのため資金や技術が集まる産業やサービス業では競争力があるため、中国政府は双方の中小企業の協力の橋渡しをしたい。

また温家宝総理はEUの企業家に対して「中国は世界最大の発展途上国であり、EUは世界一の経済グループだ。中国とEUの協力強化は、双方の根本的な利益に合致する。みなさんは中国とEU経済商工業界の主力軍であり、双方の経済貿易協力には巨大な発展の潜在力があることから、みなさんがその発展を促進してくれるのを待っている。そしてみなさんがオープンな精神で未来に向かい、中国とEUの新しい局面が切り開かれることを希望する」と語った。

「チャイナネット」 2009年12月1日

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