米国シンクタンクのユーラシア・グループが21日に発表した「2010年の世界で最も注目すべき指導者10人」では、中国国務院の温家宝総理がトップに入り、そのあとに米国のオバマ大統領が続いた。
ユーラシア・グループは国際政治上の危険要因の分析やコンサルティングが専門で、その中の研究員はオバマ大統領の対中外交のブレーンとしてサポート。その他にもクリントン政権で特別国家安全顧問だったハリー・ハーディング氏など、多くの著名人を顧問として迎えている。4日にユーラシアグループが発表した2010年の十大リスクでは、中米関係がトップだった。
ユーラシア・グループは、温家宝総理は中国の経済危機が最も深刻な時期を乗り越えることをリードした指導者であり、今でも経済刺激策からインフレ抑制や資産バブル防止への転換という厳しい課題に直面し、この転換の一部として人民元の切り上げを許すかどうかという、議論を呼ぶ問題にも直面せざるを得ない状況だと指摘。そして経済成長の促進政策が盛んになる中で、人民元の切り上げを求める国際社会の声はやまず、新政策の選択を着手するのは困難であるとしている。
またユーラシア・グループは、2015年の中国経済の青写真を描く際に温総理は肝心な役割を果たし、今年の国際的なフォーラムでは輝かしいスターに、そして中米関係を調和させるキーパーソンになるだろうと考えている。
「チャイナネット」 2010年1月22日 |