第3に、民間社会や文化面の交流を引き続き強化しなければならない。この分野は過去数年間で長足の進展を遂げた。中国と欧州の青少年文化交流もさらに強化しなければならない。中国と欧州の青少年が深く理解し合ってこそ、両国の共通利益を発展させ、お互いと欧中関係の重要性への認識を強化することが可能になる。
第4に、中国が国際社会との一体化政策を継続することが必要だ。中国は国際機関においてさらに多くの責任を担わなければならない。過去数年間で世界各国、特にブラジル、ロシア、インド、中国のBRICs、および湾岸地域のエネルギー供給国は経済・政治面でより強大化した。こうしたパワーの強大化に伴い、より大きな国際的責任を担うことも必要となる。責任の負担は1つの面であり、より重要なのは、世界各国の中で二極化政治を終結することだ。これらの国々は国際機関でより大きな影響力を認められるべきだ。これは国際通貨基金(IMF)などの金融機構およびその他国際委員会にも同様に適用される。
緊密に一致団結してこそ、国際的な試練により良く立ち向かうことができる。われわれは引き続きこの道を揺るがず歩まねばならない。欧州人は平等を基礎に、公平で信頼ある対中対話を行わなければならない。
こうした協力の道においては、いかなる形の制裁も認められないということを補足しておかなければならない。制裁の目的は孤立と差別だ。これに取って代わるのは一致協力、融合への努力、共同変化だ。広範な協力とグローバルな試練への共同対応を強調する政策は、欧州と中国の利益に合致する。
「人民網日本語版」2010年2月22日
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