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評論:中米間、衝突は勃発するか?
発信時間: 2010-03-05 | チャイナネット

米国外交政策サイトでは2月22日、『中国の軍事力を再思考』という文章を掲載した。次はその内容の一部である。

 

◆中米間、衝突は勃発するか

中米間に衝突が勃発するかどうかについて、ワシントンの新安全保障センター(CNAS)のロバート・カプラン上級研究員は、中米には戦略的分野で根深い不信が存在しており、中国の急速な経済成長及び安定した軍事の近代化が次第に中国庶民の期待に影響を及ぼしており、その他の大国に妥協する可能性も日増しに減少しつつある、と指摘する。

こうしたことで衝突が必然的になることは決してないが、米国の長期にわたる関心を引き起こし、中国との敵対を回避するための努力に影響を及ぼすことはある。中米関係において、軍隊間の交流はその他の面よりはるかに遅れている。また、米国が中国の排他的経済水域で展開する海上偵察は両国のいま一つの争点だ。だが中米間には徐々に、互いに意思の疎通を図り、衝突の発生を回避するため努力する、との共通認識にできつつある。一旦、衝突が勃発すれば、双方が壊滅的な打撃を受けるのは必定だからだ。

現在、中国の戦略家は中国の台頭に強いプライドを感じていても、異常なまでに細心であり、地球の制服または海外基地の設立や歩哨といった大言壮語の発信をできるだけ避けようとしている。今からも知れないが、中国の軍事担当者は、ナポレオン戦争後の英国のやり方及び米国の最近の行動に倣い、いかに海外基地建設の権利を得るか、いかにその同盟国で駐留米軍のような戦略を実現するかを、より開放的な姿勢で策定するかも知れない。だが、中国は今のところまだ真剣に展開しておらず、少なくとも現在はまだ行っていない。(文=ワシントン・ニクソンセンター中国プロジェクト担当・唐安竹主任)

「チャイナネット」 2010年3月5日

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