外交部の秦剛報道官は11日の定例会見で、「コペンハーゲン合意」に関する質問に次のように答えた。
中国はコペンハーゲン会議を非常に重視し、その成功を後押しするために最大の努力を尽くした。温家宝総理は自らコペンハーゲン会議に参加し、各方面と緊密な意思疎通を行い、積極的な成果の推進、特にコペンハーゲン合意の成立に重大な貢献を果たした。コペンハーゲン合意を全面的に支持するという中国の立場は十分にはっきりとした、また一貫したものだ。
温総理は1月29日にデンマーク首相と国連事務総長に宛てた書簡で、コペンハーゲン合意への支持を明確に表明した。デンマーク首相も温総理宛ての書簡で中国の立場を高く称賛した。中国は1月28日と3月9日の2回にわたって、国連気候変動枠組み条約事務局に書簡を送り、温室効果ガスの排出抑制に向けた中国の自主的な行動目標を示すとともに、コペンハーゲン合意の序文において、同合意を支持する国のリストに中国を入れて良いことを確認した。
こうした行動はいずれも、中国がコペンハーゲン合意を明確に、全面的に支持していることを示している。いわゆる、中国が工夫を凝らしてコペンハーゲン合意と距離を保ち、あるいは同合意を回避しているとの論評には、全く根拠がない。
私たちは、各国がコペンハーゲン合意への支持を表明する際に使用される英語表現が多少異なることに留意している。中国や一部の国は"support"を使用しているが、他の国々は"associate with"または"stand by"等を使用している。表現のばらつきを立場の違いに曲解するのだとしたら、それは明らかに不適切だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年3月12日