中国の姿は天地を覆すばかりに変化し、中国の成し遂げたことに世界は注目し、「中国の話題」は日に日に増えている。本紙が取材した外国人は、世界が中国への関心を高めるのは当然の流れだと考えている。
■世界は「中国の話題」を必要としている
世界で中国に関する話題が増えていることに言及する時、旅蒙華僑友誼学校(モンゴル)の江仙梅校長の口ぶりには誇らしさが滲む。「新中国成立後、特に改革開放以来の中国の社会主義建設の成果に世界は注目し、中国の国際的な地位や影響力も日増しに高まっている。世界での中国に関する話題も自然と増えている」----。
中国企業と協力してナイジェリアにマッチ工場を建設したナシル・アブドゥハリ氏は中国に対して直接的な理解を持っている。同氏は中国に関する話題が増えているのは、国際社会における中国の政治的・経済的影響力が次第に高まったことの結果であり、当然予想されたことだと指摘する。
カナダの中国系コンピューターエンジニア、徐辰氏も同様の見解だ。「国際社会で中国に関する話題が増えていることは、中国の国際的影響力が高まっていることをまず示している。こうした客観的な状況の下、世界は自らの発展の過程に関心を寄せる中で、中国が外の世界に与える影響に一層の関心を寄せている。このため、中国が様々なルートを通じて、世界の人々に本当の中国をより良く理解させること、中国が世界の平和と発展に引き続き積極的な良い役割を果たすことが一層必要となっている」----。
同様に「中国の話題」の増加を必然的現象と捉えるもう1人が、スペインの社会学者、フランシスコ氏だ。中国の情報技術の発展、経済規模の拡大、外貨準備高の激増が、いずれも世界全体にとって非常に重要な意味を持つと考えるからだ。
一方、モスクワで働く技師、ワレリー氏の見解は少し異なる。ワレリー氏は中国の力が高まるに伴い、中国の発展をチャンスと捉える国もあれば、中国製品の競争力を恐れる国もあり、観点の差異が中国に関する話題の増加を招いていると考える。
世界銀行の広報部高官は「中国の強みは、労働生産性の向上によって富を創造している上、世界経済が頼ることのできる重要な安定力、世界金融危機を克服するための重要な力となっていることにある。これは国際社会や海外メディアが『中国の話題』への重視を日に日に強めていることの原因でもある」と指摘する。
■マイナス報道は恐れなくともよい
中国に関する報道や話題は、世界の主要メディアにとってすでに「重要中の重要」となっているが、これに伴う雑音も後を絶たない。これについて米中関係全国委員会のオーリンス会長は「中国は批判を耳にすることにある程度準備しておく必要がある。国が強大になると人々の期待もそれだけ高まり、問題が起きた時の非難も多くなるからだ。世界は中国を弱国と考えてはいない。強国であり大国だ。このため、人々は中国に対して様々な期待や要求を抱く。その一部は不公平なものかもしれないが、事実はそのようなもので、強国になると、人々はそのようにしてくるものなのだ」と指摘する。
一方、米国の図書管理員、アイダ氏は、現在は中国に関するプラス報道が増えており、これが米国人の抱く中国イメージの向上に寄与していると考える。この点については、ベトナムの学者、グエン・フイ氏の見解はより的を射ているかもしれない。「中国は発展し、世界の多数の国々との結びつきも一層緊密になっている。結びつきの強化は、共鳴もあり得れば異議もあり得るということだ。これは中国が取り沙汰されることが増えていることの原因の1つでもある」----。
「人民網日本語版」2010年3月17日