中国チベット自治区人民代表大会常務委員会のシャンパ・プンツォク主任は22日、シドニーで「国家統一と領土保全に関わる重大な問題には中道はない」との姿勢を表した。
シャンパ・プンツォク主任はマスコミの取材を受けた際、「ダライラマが提出した大チベット区を設立して、高度な自治を実現する、いわゆる『中道路線』の本質は違う形の独立だ」と指摘して、「ダライラマは中華人民共和国の国民にならなければ、間違った道を失敗するまで歩むしかない」と述べた。
また、シャンパ・プンツォク主任は「双方には調整しがたい食い違いがあるものの、中央政府はダライラマと交渉する扉を開いている。気をつけなければならないのは、中央政府はいわゆる『チベット亡命政府』ではなく、ダライラマ個人と交渉するのである。『チベット亡命政府』は不法で、中央政府に認められていないものだ」と強調した。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年3月23日