再び高まりを見せる中国の首脳外交

タグ: 核安全保障サミット 「BRICs」首脳会議

発信時間: 2010-04-02 17:20:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

外交部報道官は1日、胡錦涛国家主席が今月、米国のワシントンで開催される核安全保障サミットとブラジルのブラジリアで開催される新興4カ国「BRICs」首脳会議に出席すると発表した。21世紀の2度目の10年間を迎えるにあたり、両首脳会議はことのほか注目されている。発展途上の大国として中国は、これらの会議で責任ある重要なメッセージを発し、国際社会と協力してグローバルな試練に対処すると人々は予想している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

■中国と世界に恩恵を与える首脳外交

21世紀の最初の10年は「危機と改革の10年」であり「協力と発展の10年」であった。また、核不拡散、気候変動、金融危機といったグローバルな問題は原因が複雑で、かつてないほど解決が難しく、多国首脳による総合的計画や戦略的決定をしばしば必要とした。まさにこうした時代背景の下で、多国間首脳外交は一躍、グローバルな問題に対処するための代替不能な枠組みとなり、特別な役割を担うようになったのである。

国際社会は中国首脳が多国間の場で再び存在を示すことに期待している。英紙「ガーディアン」がかつて指摘したように、中国はすでに世界政治のトップの円卓会議において鍵を握るメンバーとなっているのだ。

両首脳会議への胡主席の出席によって、今年の中国の首脳外交の大きな幕が切って落とされる。

中国の積極的な首脳外交は、責任ある大国としてのイメージを示すうえでプラスだ。核安全保障サミットへの胡主席の出席は、国連安保理常任理事国として、世界の安全と人類の命運に関係する核安全保障問題における中国の立場が断固たるものであることを示すものだ。すなわち、世界の平和と安定に寄与することであれば中国は積極的に参与するし、世界の平和と安定の大局を促進する責任を中国が回避することはないということだ。

中国の積極的な首脳外交は、自らの国益の維持に寄与する。09年に中国首脳が国連の一連のサミット、G20金融サミット、COP15などに出席したことによって、世界が中国の声に耳を傾け、中国の利益が守られたことは事実の証明する通りだ。

中国の積極的な首脳外交は、発展途上国の利益の維持に寄与する。現在、世界のパワーは再編の時期にあるが、総体的に言って、発展途上国は依然弱い立場にある。「BRICs」首脳会議が、発展途上の大国が立場を調整し、さらに大規模な国際首脳会議において発展途上国全体の利益を守るうえで、積極的かつ重要な影響を持つことは間違いない。

「人民網日本語版」2010年4月2日

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