胡錦涛国家主席とインドのシン首相は15日にブラジリアで会談し、国交樹立60周年を契機に両国の戦略的協力パートナーシップの不断の前進を図る考えで一致した。
胡主席は「現在、中印関係は包括的で穏やかな発展という良好な基調を呈している。両国はハイレベル相互訪問を頻繁に行い、各分野の交流・協力を日増しに緊密化させ、重大なグローバルな問題において緊密な意思疎通や協調を保っている。双方の共同努力の下、中印関係は必ずや新たな、さらに大きな進展を得るものと信じている」と表明した。
また「国境問題の早期解決は両国および両国民の根本的利益に合致する。双方が平和友好、対等な協議、相互尊重、相互理解の精神に基づき、引き続き交渉プロセスを推進することを希望する。国境問題が解決されるまで、双方は共に努力し、国境地帯の平和と安寧を維持するべきだ」と指摘した。
胡主席はさらに「経済貿易協力は両国協力の基盤であり、大きな潜在力と将来性を備えている。インド側と共に、両国間の経済貿易協力を拡大し、開拓していきたい」と述べた。
シン首相は両国関係の発展に関する胡主席の意見に完全に同意。「インド政府は印中の包括的戦略パートナーシップの推進に全力を挙げて取り組んでおり、両国関係の進展を喜んでいる。インドと中国が声を揃えさえすれば、世界は耳を傾ける。気候変動、G20、貿易、国際システムの改革、教育、科学技術、農業分野で双方が協力を強化することを希望する」と表明した。
「人民網日本語版」2010年4月16日