中国の温家宝総理は29日、北京を訪れている欧州委員会のバローゾ委員長と会談し、中国と欧州連合(EU)の戦略的パートナー関係を推進することを確認した。
温総理は「中国は対外開放を一貫して実施し、中国系と外資系を問わず企業に公平な環境を提供することに力を入れている」とした上で、EUに対して、中国の企業が平等に市場競争に参加できるよう、できるだけ早く中国の市場経済の地位を認めることを求めた。さらに「主要20カ国・地域(G20)を含む多国間交渉メカニズムにおいて、交流と調整を強化することに期待している」と述べた。
これに対し、バローゾ委員長は「中国とのハイレベル経済貿易対話やG20などを通して、マクロ経済戦略や金融、通貨政策などでの連携を強化し、世界経済の回復と成長を共に推し進めたい」と述べたと共に、「EUは開放的な貿易・投資政策を実施し、保護貿易主義に反対する。中国企業の投資を歓迎し、そのために良い環境を作っていく」と語った。
双方は、気候変動やイラン核問題などについても意見を交わした。
「中国国際放送局 日本語版」 2010年4月30日