紅岩革命歴史博物館で11日、米国から複写された蒋介石の日記が展示された。この日記は中国大陸部では初めて公開されるもので、近代の史実を補完する貴重なものだ。
紅岩革命歴史博物館が展示したこの489ページの蒋介石の日記は合計8万2254文字で、大部分は新中国成立前に書かれており、関係者が米国の公文書記録管理局から写してきたものだ。紅岩革命歴史博物館の?華館長によると、資料の一部は毛沢東が重慶会談に赴いた際に行った蒋介石との何度かの単独の会談や談話の大まかな内容を記録しているという。
華館長によると、蒋介石は1945年9月20日の日記で中共問題に触れた際に、「為国相忍(国家の利益のために互いに譲歩すること)」という言葉を記しているが、周恩来が国民党との公証の際に何度も「相忍為国」と述べていたことと合わせて、当時の政治情勢の複雑さと国共(国民党と共産党)双方の立場や意思疎通の難しさを十分に物語っている。
同館は米国から蒋介石の新中国成立前の日記のみならず、宋子文に関する資料192ページや、中国駐留米国海軍、メイズ文書、重慶空襲などの写真約1400点、映像資料344分も所蔵している。
「人民網日本語版」2010年5月12日