タイのアピシット首相は16日、「タクシン元首相支持派『反独裁民主統一戦線(UDD)』が反政府デモを中止することが、タイ政治危機の最もよい解決方法である」と強調した。
アピシット首相はこの日、テレビ演説で「現在、デモ地域で発生している反政府勢力のデモ隊と治安部隊の衝突は過激化している。このため、バンコク市中心部にある学校の授業再開は17日から24日に延期する」と述べ、「一部の地域で夜間外出禁止令の実施を考えている。これは国の損失を最小限に止めるためである」としている。
また、アピシット首相は「UDDはデモ隊の中に武装勢力を忍び込ませ、人々の暴力行為を煽っている。人的損失を最小化するためには、デモを中止するのが一番いい方法である」と語った。
タイ政府の報道官によると、アピシット首相は既に、タイ情勢を説明するメールを国連のパン・ギムン事務総長に送ったという。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年5月16日