胡錦涛国家主席は17日、北京訪問中のドイツのケーラー大統領と会談した。
胡錦涛主席は席上、「ケーラー大統領は中国人民の古き友人で、これまでにも中国を何度も訪問していた。この度、ケーラー大統領が上海万博ドイツ館のドイツ・デーに参加したことは、中国との関係発展を重視し、上海万博への力強いサポートを十分に表している」との考えを表明した上、「今回の訪中は中独戦略的パートナーシップの前進につながることを信じている」と述べた。
ケーラー大統領は「中国を再度訪問できて、うれしい」と述べ、「回数を重ねてこそ中国の指導者や人々を深く理解し、中国の文化や歴史を理解することができる」と語った。
また、胡錦涛国家主席はドイツとの関係発展について4つの主張を打ち出した。
この4つの主張とは、①政治的相互信頼の増強、②経済貿易協力のレベルアップ、③人員往来、文化交流の充実化、④国際協力の開拓だ。
一方、ケーラー大統領は中国の経済と社会発展で収めた成果に敬意を表し、「独中両国は幅広い共通利益を有しており、戦略的互恵協力パートナーシップを発展させることは双方にとってプラスとなるだけでなく、世界の平和と発展にも重要な意義がある」と強調した。
会談終了後、両国の指導者は二国間協力文書の調印式に出席した。
なお、ケーラー大統領は胡錦涛国家主席の招きに応じて、17日午前北京入りし中国への公式訪問を始めた。これは、ケーラー氏が大統領として3回目の訪中になるという。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年5月18日