温総理 韓朝が衝突すれば中国も難を逃れるのは困難

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発信時間: 2010-06-02 13:55:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

温家宝総理は1日に日本のNHKの単独インタビューに応じ、韓国海軍の哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没事件については、「以前に何度も明らかにしているように、私たちはどちらか一方をかばうことはなく公正な立場を守る。しかし私たちはこの問題をより深く考え、いかなる対応の方法も全て根本的には朝鮮半島の平和と安定に有利でなければならないと」と述べた。

また温総理は「中国は正義を主張し、責任ある国である。この問題の対応ではいかなる私利もなく、朝鮮半島の平和と安定の維持に着目している。私たちは韓国や他の国が行った合同調査や各国の反応を重視し、事の真相、つまり事柄の理非曲直に基づいて立場を決める」と語り、「中国の立場ははっきりしている。まず中国は一貫して、朝鮮半島の平和と安定に力をいれることを主張してきた。もう一つは、6カ国協議により朝鮮半島の非核化問題を解決することを堅持している。この2つは、東北アジアの平和と安定に関わり、6カ国協議はさらに根本的な意義を持ち、朝鮮半島の非核化が実現してこそはじめて朝鮮半島の長期的治安の安定の維持を実現することができる」と指摘した。

そして「各側は冷静に感情を抑え、事態をエスカレートさせず衝突の発生を避けるよう呼びかけている。衝突が起きれば一番ひどい被害を受けるのは韓国国民であり、中国もその難を逃れることは難しい。中国には『城門失火,殃及池魚(思わぬ巻きぞえを食う)』という故事成語がある。こうした感じは隣接の国だけが感じるものだ。この問題については韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領ともあわせて4時間にわたり深く話し合った。話し合いは率直で誠意があり友好的で、相互理解の雰囲気の中で進んだ」と述べた。

そして「日本は東北アジアの重要な国であり、中国と韓国の近隣でもある。東北アジアの安全と協力の維持に関する重要な問題では日本と協力していきたい」と示した。

国谷キャスターの「韓国は今週中に哨戒艦沈没事件を国連に提起することを決め、国連も中国が積極的に朝鮮側との意思疎通を強めるよう期待しているが、これに対して中国はどんな態度なのか」という質問に対しては、「中国は李明博大統領および韓国政府の今の難しい立場や韓国国民の気持ちも理解している。中国は事柄の真相をよりどころに自らの立場を決め、真剣に各方面の状況や反応を検討し、公正で客観的な立場を表明する。国連安全保障理事会での態度については、引き続き見守ってほしい」と答えた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月2日

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